抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまでの研究では,動物の異なるタイプの行動を記述し分析する場合,日常言語の動詞または名詞が使用されている。しかし,「遊び」という言葉は,その表現が多様な意味をもち他の事象とは異なる明確なカテゴリを形成しないため,必然的にその概念の境界が曖昧なものとなり不完全にしか定義されていない。これらのことから,本研究において著者は,遊びの動物行動学的研究は遊びの概念がプロトタイプ性を持たないことを前提とすべきとする。そして,「遊びとは何か?」という質問を,(1)著者ら自身の遊びの認識に関する質問として「どのような事象を遊びと呼ぶのか?」,(2)遊びの客観的な特徴に関する質問として「遊びと呼ばれる事象の動物行動学特徴は何か?」,(3)動物自身の遊びの認識に関する質問として「対象動物は遊びと呼ばれる事象をどのように認識するのか?」の3つのサブタイプに分類している。