抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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圧縮比を13:1に高めた火花着火エンジンは可能か。本稿はBorgWagner社副社長談を紹介する。同社の解決策はVEMB(バルブイベント変調昇圧)技術で,ホンダのVTEC,BMWのValveTronic,FiatのMultiair,PorscheのVarioCamと同義である。同社はノッキングなしに圧縮比を従来値から2~2.5上昇させ,最大で13.1:1を得ている。VEMBのコア技術はターボ過給エンジン対象とした同軸カム軸(カム中カム)の採用で,前期(ブローダウン)と後期(掃気)にフェーズ分けし,排気ポンプ仕事を大幅に減らす。ブローダウンと掃気の間のフェージングは可変で,位相制御した同軸構造カム軸の代替ローブによって駆動される。高圧縮比とEGRの組合せは高燃料効率を与え,可変カムドライブと非可変カムドライブは固定カムドライブに比して燃費が低い。同社のエンジン技術は昨年ルノー1.6ldci130ディーゼルエンジンに適用を開始した。