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J-GLOBAL ID:201202268013741492   整理番号:12A1499761

AbeeエンスタタイトコンドライトにおけるDが欠乏した有機物及びグラファイト

D-depleted organic matter and graphite in the Abee enstatite chondrite
著者 (7件):
資料名:
巻: 96  ページ: 319-335  発行年: 2012年11月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ナノSIMS及び高分解能透過型電子顕微鏡イメージングをラマン分光とともに用いて,AbeeエンスタタイトコンドライトのHF/HCl残渣の炭素質相を特定した。この酸残渣は非常にDが欠乏した(δD=-480‰)を含む。この残渣はグラファイトと極めて無秩序な不溶性有機物の混合物であり,不溶性有機物が最もDに欠乏した成分である。ナノSIMSを用いてグラファイト及び不溶性有機物の炭素同位体組成も決定した(それぞれδ13Cが-11.3及び-28.4‰)。グラファイトはAbeeの金属に富むクラスト及びマトリクス中に同定された。有機物の場所は特定できなかったが,母天体の形成の最終段階で付加されたものであると提唱する。グラファイトと有機物の成因に関係があることはHRTEM及び炭素同位体データから否定される。グラファイトはAbee母天体の部分溶融の際に,Cに富むメルトから析出したことを提唱する。Abeeの不溶性有機物は地球外の有機物で最も低いD/H比を持ち,平衡での熱力学的過程が同位体組成を支配するような,イオン化されていない中性環境において合成されたと考えられる。この有機物は,他の隕石の有機物に見られるようなD濃集をもたらす照射にさらされることなく,暗色包有物のような微量成分として集積した可能性がある。Abee母天体に影響した最後の角礫岩化イベントの際には,これらの包有物も他の成分と混合されたであろう。この有機物の特性は,炭素質コンドライトに含まれるDに富む不溶性有機物が記録するイオン/分子及びガス/粒子反応に加えて,原始太陽系円盤での有機物合成に作用した熱力学的過程を示していると解釈される。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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流星,すい星,いん石  ,  有機地球化学  ,  その他の同位体地球化学 
タイトルに関連する用語 (3件):
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