文献

J-GLOBAL ID：201202268257385914   整理番号：12A1110446

エンタープライズシステムにおける現場系業務の設計アプローチ

Proposal of a Design Approach for the Enterprise ‘Field’ System

著者 (2件)： 大場みち子 (公立はこだて未来大) ,  山口琢 (公立はこだて未来大)
資料名： 電気学会情報システム研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： IS-12  号： 22-29.31-38  ページ： 1-5  発行年： 2012年07月19日 
JST資料番号： L4571A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スマートデバイスを安全かつ効率的に管理できるようになり,製造や物流拠点,販売などの現場系業務での利用が拡大している。本論文では,1)要求仕様の曖昧さ,2)BYOD(Bring Your Own Device)を想定した複数プラットホームサポート,3)エンタープライズシステムとの整合性といった課題を解決する現場系業務システムの設計アプローチを提案した。まず,要求定義段階でスコープを細部まで決定することが難しいので,イテレーションと呼ばれる短い期間で開発とリリースを繰り返して要件の網羅性や実現可能性,整合性を高めていくアジャイル開発プロセスを適用した。具体的には,フィーチャー駆動型開発を用いてフィーチャリストによって優先度による変更管理を柔軟に実施し,限られた期間内に優先度の高い順番に機能を実装してSOA(Service Oriented Architecture)の考え方を利用した機能実装の共通化によって工数を低減させた。実際にIT(Information Technology)資産管理システムにおける棚卸し業務スマートフォンアプリケーションのプロトタイプ開発に適用したところ,コンポーネントの追加とビジネスプロセスの変更によって納期内に開発が行えた。また,異なるプラットフォームごとのネィティブアプリ開発よりも開発ステップ数を32~52%削減できた。

シソーラス用語： *システム設計 ,  職務 ,  *経営情報システム ,  要求仕様 ,  要求分析 ,  ソフトウェア開発 ,  優先度 ,  管理 ,  *携帯端末 ,  携帯電話 ,  計算機システム ,  *スマートフォン
準シソーラス用語： アジャイルソフトウェア開発 ,  *エンタープライズシステム ,  スマートデバイス ,  プラットフォーム【計算機】 ,  現場系業務 ,  変更管理 ,  要求定義

分類 (3件)： 計算機システム開発  (JD02010R) ,  その他の情報処理  (JE15050M) ,  入出力装置  (JC04050U)

引用文献 (10件)：

• [1]長井昭弘:提案の分かれ目は端末アプリセキュリティー運用面の配慮も注スマートデバイスの発注端末,日経BP(日経コミュニケーション)(2011)
• [2]千場一彦:スマートフォンセキュリティー5つの常識,日経システム(2011)
• [3]日経コミュニケーション,個人持ちデバイスで安全に業務利用対応製品が続々登場,新たなトレンドに,2011/8
• [4]シャリ・ローレンスプリーガー:ソフトウェア工学-理論と実践,ピアソンエデュケーション(2001)
• [5] Robert C. Martin: "Agile Software Development, Principles, Patterns, and Practices", Pearson Educacion; International ed. (2011)

タイトルに関連する用語 (4件)： エンタープライズシステム ,  現場 ,  業務 ,  設計アプローチ