抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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入試における採点誤り検出を支援するシステムにおいて,受験者全員の解答画像から,誤答を精度よく検出する手法が求められている。パタン認識の手法は,ある字種と他の字種とを区別するために有効であるが,一般にパタンの特徴量は正規分布に従うことを前提にしていることが多い。そのため,解答画像の中に数多くの誤答が含まれている場合には,特徴量の分布が歪んでしまうため,正規分布を仮定することは難しい。そこで本稿では,正規分布を歪ませたような分布として,部分的正規分布を提案する。部分的正規分布の確率密度関数は,3次までの統計量を解析的に計算することができるため,与えられた標本から母集団分布を推定することが可能であり,推定された母集団分布をもとに仮説検定を行うことにより,逐次的に誤答の検出を行うことが可能である。疑似的に収集した答案データを用いて提案アルゴリズムの性能評価を行ったところ,誤答全体の95.8%を検出することが可能であることがわかり,提案手法は,入試採点支援システムの誤り検出アルゴリズムとして,有効であることが確認できた。(著者抄録)