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J-GLOBAL ID:201202268816080509   整理番号:12A1103206

経済悪影響を過小評価するエネルギー環境会議の「シナリオ」

資料名:
号: 692  ページ: 78-81  発行年: 2012年08月01日 
JST資料番号: G0900A  ISSN: 0388-5267  CODEN: ENEFE  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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エネルギー環境会議は「エネルギー・環境に関する選択肢」と題する3つのシナリオを国民に提示した。いずれのシナリオでも,年間約1%で経済規模が増大するにもかかわらず,2010年から30年までの平均で,10年に比べて,20%のエネルギー需要減少,10%の電力需要減少を見込んでいる。エネルギー消費量も電力需要も,経済規模に比例するのが普通であるから,これらのシナリオが実現するのは,かなり難しい。また,新エネルギーについては過度な期待がある。現実には,このシナリオに比べて,需要は大きく上振れし,新エネルギーは大きく下振れする可能性が高い。この結果,エネルギー需給・電力需給がいずれも逼迫する。需給が逼迫して慌てて修正しようにしても間に合わず,慢性的なエネルギー不足や電力不足が生じる。将来のエネルギー供給に不安があるとすれば,優良な企業,最新の技術に投資する企業ほど,日本国内に投資せず,日本経済にとって長期にわたる大打撃となる。これらのシナリオは白紙に戻し,あらためてエネルギー需給のあり方について検討を行うのが最善の策である。
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分類 (1件):
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エネルギーに関する技術・経済問題 

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