文献

J-GLOBAL ID：201202268835488381   整理番号：12A1602779

イラン西部の石灰質土壌からの窒素の浸出:土壌浸出カラム研究

Leaching of nitrogen from calcareous soils in western Iran: a soil leaching column study

著者 (2件)： ZARABI Mahboubeh (Bu-Ali Sina Univ., Dep. of Soil Sci., Coll. of Agriculture, Hamedan, IRN) ,  JALALI Mohsen (Bu-Ali Sina Univ., Dep. of Soil Sci., Coll. of Agriculture, Hamedan, IRN)
資料名： Environmental Monitoring and Assessment  (Environmental Monitoring and Assessment)
巻： 184  号： 12  ページ： 7607-7622  発行年： 2012年12月 
JST資料番号： D0789B  ISSN： 0167-6369  CODEN： EMASDH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 窒素の浸出は世界中の懸念事項となってきた。本研究の目的は,(1)土壌カラムを用いて,過去30年間に平均200kg^-1N ha^-1年^-1を受入れてきた石灰質土壌からの硝酸塩(NO₃^-),アンモニア(NH₄⁺)と亜硝酸塩(NO₂^-)の浸出を調べること,と(2)土壌性質とNO₃^-,NH₄⁺とNO₂^-浸出との間の関係を決定することであった。本研究で用いた土壌は,粘土から砂質ロームの岩石組織の範囲であった。浸出試験を飽和条件下で行って,1,047~2,524mLの浸出水(12細孔容積(PVs))収集からなり,これは降雨又は灌漑からの534~1,286mmと同等であった。NO₃^-の損失は,62~437kgha^-1の範囲で,一方NH₄⁺とNO₂^-は,それぞれ2.5~19.3kgha^-1と0.1~10.6kgha^-1の範囲であった。浸出速度は土壌試料間で異なっていた。NO₃^-浸出の一次と二次速度を,指数モデルを用いて定量し,その範囲は2.8~14.7mgkg^-1PV^-1と0.11~0.32mgkg^-1PV^-1の範囲であった。初期の大きな浸出速度は,溶液中のNO₃^-の浸出によるもので,一方二次浸出は,移動と固定液相間のNO₃^-の拡散制御移動によると思われた。分散分析は,NO₃^-浸出に対する土壌タイプの影響は高度に有意(p<0.001)であることを示した。この結果は,土壌NO₃^-濃度が,NO₃^-のピーク濃度(r=0.86;p<0.01)及び浸出した全NO₃^-(r=0.93;p<0.01)と正相関することを示した。更に,浸出した全NH₄⁺は,シルト(r=0.67;p<0.05),粘土(r=0.61;p<0.05)とpH(r=0.77;p<0.01)と正相関し,これは土壌パラメータが,石灰質土壌からのNO₃^-とNH₄⁺浸出の有用な指標であることを示唆した。土壌からの硝酸塩浸出は,地下水供給に脅威を与えるため,NO₃^-浸出損失を最小化する可能性のある方策を検討する必要がある。Copyright 2012 Springer Science+Business Media B.V. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 土壌汚染 ,  汚染物質 ,  *地下水汚濁 ,  *石灰質土 ,  *窒素 ,  *浸出 ,  試料 ,  *実験 ,  硝酸塩 ,  亜硝酸塩 ,  アンモニア ,  粘土 ,  砂質土 ,  ローム ,  浸出液 ,  分散分析 ,  相関 ,  シルト ,  pH依存性 ,  イラン・イスラム共和国 ,  土壌汚染物質
準シソーラス用語： *カラム実験 ,  土壌カラム

分類 (2件)： 土壌汚染  (FB04100T) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

タイトルに関連する用語 (7件)： イラン ,  石灰質土壌 ,  窒素 ,  浸出 ,  土壌 ,  カラム ,  研究