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J-GLOBAL ID:201202269005786343   整理番号:12A0584166

リポソーム化ドキソルビシンの細胞内放出および間質性放出の後の抗腫瘍効果

Antitumor efficacy following the intracellular and interstitial release of liposomal doxorubicin
著者 (6件):
資料名:
巻: 33  号: 17  ページ: 4345-4352  発行年: 2012年06月 
JST資料番号: C0964B  ISSN: 0142-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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生物物理学的原理にてデザインされたpH応答性脂質膜を,最終的には新生血管を伴う腫瘍の増殖のより良好なコントロールを目的として,標的リポソーム化ドキソルビシンの形で評価した。著者らはドキソルビシンを封入した抗HER2/neu pH応答性脂質ベシクルの抗腫瘍効果をFDAに承認されたDSPC/コレステロール製ベシクルのリポゾーム化ドキソルビシン,抗HER2/neu型と比較した。ヒト乳癌おいて豊富に存在することまた低い予後に関連していることからHER2/neu受容体を選択した。マウスBT474皮下異種移植モデルにおいて,標的DSPC/コレステロールベースベシクルに比べ,標的pH応答性ベシクルでより良好な腫瘍増殖コントロールが示された(処理開始32日後の腫瘍容積における減少が35%対19%)。優れた腫瘍コントロールはまたSKBR3皮下異種移植においてより低いHER2/neu発現でも確認された。ドキソルビシンを封入したpH応答性ベシクルの非標的型もまた,非標的DSPC/コレステロールベースベシクルに比べて良好な腫瘍コントロールを生じた(腫瘍容積における増加が34%対41%)。BT474多細胞性スフェロイドにおける研究から,認められた効果は癌細胞による内在化ではなく,腫瘍内に浸出したpH応答性ベシクルからの酸性腫瘍間質への直接的なドキソルビシン放出に起因し得ることが示唆された。pH低下に伴って可逆的に相分離するゲル相二重層から作成されたpH応答性リポゾーム担体は,一過性に不完全な界面境界を形成することで封入されたドキソルビシンの速やかな放出を生じる。著者らの研究からpH応答性リポソームが封入されたドキソルビシンを細胞内および腫瘍内に放出し,FDAに承認されたリポソーム化製剤と同等あるいはより少ない投与量であっても腫瘍コントロールを改善し得ることが示された。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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細胞生理一般  ,  腫ようの実験的治療  ,  製剤一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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