抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2006年5月と2007年4月に南カリフォルニア海流システムにおいて行われた4回の準ラグランジドリフト研究(それぞれ,4日間)期間に溶存鉄(dFe)の分布とスペシエーションを測定した。4回の研究のうち3回は沿岸湧昇流海域にて,1回は高気圧性渦の暖気中心にて行った。ボトル培養実験を行い,植物プランクトンFe制限の度合いを定量しリガンド結合鉄濃度の変化を評価した。沿岸湧昇流ドリフト研究において,現場でのdFe(1.4ー1.8nM)と微量栄養分は初期に高く,時間の経過にともない減少した。鉄添加実験は植物プランクトン群集が沿岸湧昇流ドリフト研究の初期においてはFe制限でないことを示した(μM 硝酸塩:nM dFe比は約7-8)。3回のドリフト研究のうち2回の実験終了時では(μM 硝酸塩:nM dFe比は約12ー19),鉄の添加は硝酸塩とケイ酸の大幅な減少をもたらし,クロロフィルa,懸濁態有機炭素,窒素とケイ藻と渦鞭毛藻に特異的なカロチノイド色素の蓄積をもたらした。4回のドリフト研究のうち3回,現場にて測定された鉄スペシエーションの結果,強いL
1タイプリガンドの存在を全試料中でのdFeの過剰において見いだした。鉄スペシエーション培養実験において,L
1タイプリガンド生産をFe制限条件下での植物プランクトン成長にともない観測した。結果はカリフォルニア沿岸湧昇流海域の時間的,空間的にわたりdFeと微量栄養分循環の従来の観測を支持し,準ラグランジ的知見を加えた。この海域における植物プランクトン群集内での鉄制限と鉄制限下でのFe結合リガンドの生物的生産を示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.