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J-GLOBAL ID：201202269389075732   整理番号：12A1236352

タリンは後部収縮および細胞質分裂の間にアクトミオシン皮質を細胞膜に共役する

Talin couples the actomyosin cortex to the plasma membrane during rear retraction and cytokinesis

著者 (6件)： TSUJIOKA Masatsune (RIKEN, Kobe, JPN) ,  YUMURA Shigehiko (Yamaguchi Univ., Yamaguchi, JPN) ,  INOUYE Kei (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  PATEL Hitesh (Univ. Edinburgh, Edinburgh, GBR) ,  UEDA Masahiro (RIKEN, Osaka, JPN) ,  YONEMURA Shigenobu (RIKEN, Kobe, JPN)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 109  号： 32  ページ： 12992-12997  発行年： 2012年08月07日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フォーカルアドヒージョンにおいて中心的な役割を果たすタリンが,後部収縮および細胞質分裂の間にアクトミオシンにより産生された収縮力の伝達に寄与するかどうかを,DictyosteliumのタリンAを用いて調べた。タリンA-GFP融合蛋白質は遊走している細胞の後部において,ミオシンIIと共局在していた。ミオシンIIノックアウト細胞においてタリンAは細胞後部だけでなく前縁部にも蓄積していたが,タリンAノックアウト細胞ではミオシンIIの局在に変化は無かった。タリンAノックアウト細胞では正常な尾部収縮が起きていなかったが,これはタリンA結合蛋白質のSibAを欠損させることでレスキューできた。タリンAは分裂している細胞の切断部位においてもミオシンIIと共局在しており,タリンAノックアウト細胞では細胞質分裂の間の細胞膜と収縮環の間の結合が失われていた。タリンAと細胞膜構成成分との結合を調べたところ,タリンAのN末端側に存在するFERMドメインがホスファチジルイノシトール4,5-ビスリン酸(PtdIns(4,5)P2)およびPtdIns(3,4,5)トリリン酸と結合することが分かった。また,タリンAのC末端側に存在するアクチン結合ドメインは,完全長タリンAと同一の局在パターンを示した。後部退縮および細胞質分裂おいて,タリンAはPtdIns(4,5)P2との結合を介して収縮力を細胞膜に伝達していると結論付けた。

シソーラス用語： *Dictyostelium ,  *細胞分裂 ,  アクトミオシン ,  *アクチン結合タンパク質 ,  ホスファチジルイノシトールビスリン酸 ,  ミオシン ,  *細胞移動 ,  細胞膜 ,  細胞接着 ,  細胞内分布 ,  緑色蛍光タンパク質 ,  蛍光測定
準シソーラス用語： FERMドメイン ,  *タリン ,  フォーカルアドヒージョン ,  ミオシンII ,  細胞質分裂

分類 (2件)： 細胞分裂・増殖  (EF02020D) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (8件)： タリン ,  後部 ,  収縮 ,  細胞質分裂 ,  アクトミオシン ,  皮質 ,  細胞膜 ,  共役