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J-GLOBAL ID：201202269494035568   整理番号：12A0115073

日本海陸棚外縁域から初記録された2種のフクロウニ類:変容する日本海底生動物相

Two species of echinothuriid sea-urchins (Echinodermata, Echinoidea, Echinothurioida) first recorded around the shelf break in the Sea of Japan: Ongoing change of the benthic fauna in the Sea of Japan

著者 (1件)： 木暮陽一 (水産総合研究セ 日本海区水研)
資料名： 日本生物地理学会会報  (Bulletin of the Biogeographical Society of Japan)
巻： 66  ページ： 109-114  発行年： 2011年12月20日 
JST資料番号： L1695A  ISSN： 0067-8716  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年6月に日本海西部の陸棚外縁周辺海域より2種類のフクロウニ類,オーストンフクロウニとアカフクロウニがビームトロールにより各1個体採集された。これらの種は日本海初記録であるとともに,フクロウニ類としては2008年に隠岐諸島から得られた熱帯浅海種のイイジマフクロウニに次ぐ記録である。特に今回の発見は,これまで日本海からは知られなかった太平洋産深海生物が日本海へ侵入を開始したことを裏付ける点でも意義深い。このような太平洋産深海生物の侵入要因を解明するため,日本海西部海域における過去と現在の水温変化を検討した。(著者抄録)

シソーラス用語： 日本海 ,  海洋生物 ,  *ウニ ,  生物相 ,  底生動物 ,  海水温 ,  温度依存性 ,  生息環境
準シソーラス用語： *フクロウニ類 ,  深海生物

分類 (2件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  動物生態学一般  (EE03010W)

引用文献 (9件)：

• AGASSIZ, A. Preliminary report of the echini of the exploring expedition of H. M. S. Challenger. Proc. Am. Acad. Arts. Sci. 1879, 14, 190-212
• 加藤修. 沿岸・沖合定線観測データから示される日本海及び対馬海峡における水温の長期変動. 沿岸海洋研究. 2006, 44, 1, 19-24
• 小林知吉. 山口県の日本海沿岸域における海洋生物に関する特記的現象. 山口県水産研究センター研究報告. 2006, 4, 19-56
• 幸塚久典. 島根県隠岐諸島浅海における日本海側から記録されたイイジマフクロウニ (棘皮動物門, ウニ綱). 日本生物地理学会会報. 2008, 63, 223-226
• KROH, A. Echinothurioida. World Echinoidea Database. 2011

タイトルに関連する用語 (4件)： 日本海 ,  陸棚外縁 ,  変容 ,  底生動物相