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J-GLOBAL ID:201202269543615303   整理番号:12A1028892

造林後5年間の下刈り省略がヒノキ苗の成長に与える影響

Influence of a Non-Weeding Treatment on the Early Growth of Planted Hinoki (Chamaecyparis obtusa) Trees.
著者 (5件):
資料名:
巻: 94  号:ページ: 135-141  発行年: 2012年06月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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下刈り省略がヒノキの初期成長に与える影響を明らかにするために,5年間無下刈処理を行ったヒノキの4年目のサイズと5年目の期間成長量を下刈り処理と比較し,広葉樹による上方および側方被圧の影響を決定樹分析により検出した。4年目の平均樹高と平均胸高直径(DBH)は処理間で有意差はなかったが,平均樹冠投影面積は無下刈区の方が著しく小さかった。決定樹分析では,樹高とDBHに対しては上方被圧が,樹冠投影面積に対しては側方被圧が密接に関連しており,上方被圧はヒノキの初期成長の主たる制限要因となっていることが分かった。期間成長量の比較では樹高とDBH,樹冠投影面積のいずれも上方・側方被圧の両方の影響が検出されたが,決定樹分析の結果では,いずれのパラメータに対しても側方被圧の方が強く影響することが示され,側方被圧がヒノキの受光量と樹冠量を低下させた結果,生産量を減少させたと推察された。以上の結果から,ヒノキの成長の確保には上方被圧の回避が必須であるが,側方被圧による樹冠量低下が積算的な効果となって後に発現する可能性があるため,上方被圧の有無だけで下刈り時期の判断を下すことには危険性があると考えられた。(著者抄録)
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森林保育 
引用文献 (23件):
  • 浅沼晟吾 (1993) 林地除草剤の利用とコスト低下. (林業コスト問題の現状と展望. 林業コスト問題研究会編, 森林総合研究所). 76-108
  • Breiman L, Friedman JH, Olshen RA, Stone CJ (1984) Classification and regression trees. Wadsworth
  • 深渡瀬太郎 (1964) すぎ人工造林地の上長成長度と閉さ度について. 熊本営林局昭和37年度造林技術研究発表集録: 90-93
  • 今冨裕樹 (1994) 林業における作業の特質. (高齢化林業社会における適正作業. 今冨裕樹・奥田吉春編, 林業科学技術振興所). 8-22
  • 今冨裕樹 (2011) スギ再造林の低コスト化を目指した技術開発—伐採・地拵え・植栽の一貫作業による低コスト化—. 現代林業 542: 52-55
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