抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Tagish Lake炭素質コンドライトの炭酸塩が乏しい岩質の岩石学的研究及び電子顕微鏡による研究から,大部分のコンドルールは多数の不透明なノジュールの仮像を含み,フィロケイ酸塩に富む変質を受けた層に取り囲まれていることが明らかにされる。後者はコンドルールの周囲に沿ってエンスタタイトと不透明なノジュールを置換することにより生成された。コンドルール及び他の粗粒の成分のほとんどは細粒のリムに取り囲まれているが,リムは一般的に分離し一部が欠如している。変質帯とリムは組成及び組織が似ているが,二次鉱物には違いもある。比較すると,リムとホストマトリクスでは全岩化学組成,組織,鉱物により顕著な違いを示す。観察により,コンドルールとリムは同時に水による変質を経たが,リムとマトリクスは異なる条件下で水による変質を経たことが示唆される。また,複数の粗粒成分を含むクラストがマトリクスに埋め込まれていることを見出した。クラスト中の粗粒成分にはリムがなく,クラストのマトリクスは鉱物学的にリムと同一であった。これらの結果は,コンドルール,他の粗粒成分,それらのリム,及びクラストが,ホスト隕石が母天体上で最終的に石化した場所と異なる共通の前駆領域に由来することを示す。すなわち,コンドルールなどは角礫化及びその後の輸送と現在のホストマトリクスへの導入により生じたクラストといえる。したがって,リムは元はコンドルールなどの間を埋めていたマトリクス物質の名残である。このモデルは,Tagish Lakeの炭酸塩に富む岩質に対して以前に提唱されたモデルと合致する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.