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J-GLOBAL ID：201202269847378782   整理番号：12A1428594

「月惑星探査の来たる10年:第二段階のまとめ」小惑星Phaethon探査提案

著者 (19件)： 荒井朋子 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  春日敏測 (国立天文台) ,  大塚勝仁 (東京流星観測網) ,  中村智樹 (東北大 大学院理学系研究科) ,  中藤亜衣子 (東北大 大学院理学系研究科) ,  中村良介 (産業技術総合研) ,  伊藤孝士 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科研) ,  渡部潤一 (国立天文台) ,  小林正規 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  川勝康弘 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科研) ,  中村圭子 (NASA) ,  小松睦美 (早稲田大 高等研) ,  千秋博紀 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  和田浩二 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  亀田真吾 (立教大) ,  大野宗佑 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  石橋高 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  石丸亮 (千葉工大 惑星探査研究セ) ,  中宮賢樹 (京大 生存圏研)
資料名： 日本惑星科学会誌 遊・星・人  (Planetary People)
巻： 21  号： 3  ページ： 239-246  発行年： 2012年09月25日 
JST資料番号： L2588A  ISSN： 0918-273X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地球近傍小惑星(3200)Phaethonは,ふたご座流星群の母天体であるが,彗星活動は乏しく,彗星と小惑星の中間的特徴を持つ活動的小惑星(あるいは枯渇彗星)と考えられている。また,ふたご座流星群のスペクトル観測から報告されているナトリウムの枯渇及び不均質は,太陽加熱の影響よりも局所的部分溶融を経た母天体の組成不均質を反映している可能性が高い。部分溶融の痕跡を残す原始的分化隕石中に見られる薄片規摸(mm-cmスケール)でのナトリウム不均質は,上記の可能性を支持する。従って,Phaethonでは局所的な加熱溶融・分別を経験した物質と,始原的な彗星物質が共存することが期待される。Phaethonは,太陽系固体天体形成の最初期プロセスを解明するための貴重な探査標的である。また,天文学,天体力学,小惑星・彗星科学,隕石学,実験岩石学などの惑星科学の多分野に横断的な本質的課題解明の鍵を握る理想的な天体である。本稿では,小惑星Phaethon及び関連小惑星の科学的意義と探査提案について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： *小惑星 ,  *彗星 ,  流星 ,  *惑星探査

分類 (1件)： 流星,すい星,いん石  (DB04040A)

引用文献 (54件)：

• NAKAMURA, T. Science. 2011, 333, 1113
• THOLEN, D. J. Ph.D. Dissertation, Univ. of Arizona. 1984
• BUS, S. J. Icarus. 2002, 158, 146
• JENNISKENS, P. Nature. 2009, 458, 485
• BISCHOFF, A. Met. Planet. Sci. 2010, 45, 1638

タイトルに関連する用語 (7件)： 月 ,  惑星探査 ,  段階 ,  小惑星 ,  Phaethon ,  探査 ,  提案