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J-GLOBAL ID:201202270218250909   整理番号:12A0964688

釜炒り茶の製造に必要な熱量

The Amount of Heat Needed for the Tea Manufacturing Process of Kamairi-cha
著者 (9件):
資料名:
号: 113  ページ: 77-80  発行年: 2012年06月30日 
JST資料番号: G0753A  ISSN: 0366-6190  CODEN: CHKHB9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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緑茶の製造工程においては,荒茶を製造するまでに生葉中の約80%を占める水分の大半を乾燥させる必要があり,多くのエネルギーが投下されている。近年の環境問題や石油価格の高騰に鑑み,製茶工程全体の熱の流れや効率を把握する必要がある。本研究では,炒り葉機および水乾機の熱効率についての調査結果を用いて釜炒り茶製造工程全における供給および有効熱量の算出を試みた。計算の結果,釜炒り茶製造工程の熱効率を向上させるためには,水乾機に変えて中揉機を導入するのが効果的と考えられ,実際,釜炒り茶の生産現場ではすでに90%以上の製茶工場に中揉機が普及している。しかし,直火で加熱された鉄板からの伝導伝熱を利用して茶葉を乾燥させる水乾機は,釜炒り茶の香味を形成するうえで重要な製茶機械と考えられており,熱効率だけを考えた安易な機械の入れ替えは,釜炒り茶の特徴を失わせる結果となりかねない。そのため,他茶種と差別化できる特徴ある釜炒り茶の効率的な製造のためには,水乾機の改善が急務と考えた。
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分類 (1件):
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アルカロイドし好飲料 
引用文献 (8件):
  • 1)柴田雄七(2006):機械製茶の理論と実際. 農文協,pp.9-37.
  • 2)吉冨均,中野不二雄,滝谷洋,田中伸三 (1990):粗揉機の省エネルギ法の開発(第1報)一熱回収法の比較一.農機誌,52(1), 51-60.
  • 3)松尾啓史・藤田進・龍野利宏・長瀬慶紀, 御手洗正文,槐島芳徳,豊満幸雄,木下統,谷口知博(2011):炒り葉機の熱効率. 茶研報,No,112,25-46.
  • 4)松尾啓史・藤田進・龍野利宏・長瀬慶紀, 御手洗正文,槐島芳徳,豊満幸雄,木下統,谷口知博(2011):水乾機の熱効率.茶研報, No.113, 35-54.
  • 5)滝谷 洋・中野不二雄・吉冨 均・鈴木勝弘・鈴木三郎・岩浅 潔・斉藤 弘・深津秀一・田中伸三・岩堀源五郎・萩原 豊(1987):乾燥機の熱効率.茶研報, No.66, 86-97.
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