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J-GLOBAL ID:201202270543615611   整理番号:12A0059373

スロバキアの少女の難分解性有機汚染物質(POPs)への曝露の毒性遺伝学的影響の解析:遺伝子発現と疾病リスクとの相関性

Analysis of the toxicogenomic effects of exposure to persistent organic pollutants (POPs) in Slovakian girls: Correlations between gene expression and disease risk
著者 (11件):
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巻: 39  号:ページ: 188-199  発行年: 2012年02月 
JST資料番号: A0646B  ISSN: 0160-4120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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スロバキア共和国の研究コホートで,難分解性有機汚染物質(POPs)に曝露された子供の末梢血中に存在するPOPsを化学分析した。この結果,ポリ塩化ビフェニル(PCBs),p,p′-DDE,p,p′-DDT,HCBとβ-HCHを含む構造的に異なるPOPsの総体的濃度と分布が,同じ曝露地域内でも個体毎に変化することを示し,これら化合物を概略2つのグループに分類した。第1群は工業化合物とその副産物が主な発生源のPCB同族体で,第2グループは農業部門が発生源で一般的に使用されていた(例,DDT,HCB)。本研究は,遺伝子発現に対する2つのPOP曝露プロフィールの影響を調べることを目指し,研究対象として,血液中のPOP濃度が高い(全POPの>75パーセンタイル)思春期前少女(平均46.2±1.4か月)を選定した。これらを,全PCB濃度が他のPOP成分の全濃度より著しく高い高PCBグループと,全PCB濃度が他の主要POP成分の濃度より著しく低いその他PCB(OTP)グループに分類した。少女の適合対照グループ(全POPの<25パーセンタイル)を比較(グループ毎にn=5)に選定した。目的は,遺伝毒性学的レベルでの高いPOP曝露にどんな一般的影響があるかを明らかにし,曝露が2つの曝露シナリオで子供の生理機能にどのように影響するかを調べることであった。マイクロアレイ プラットフォームを用いた総合的遺伝子発現解析を,少女等の末梢血単核細胞の全RNAについて行った。結果を,ミシガン州セントルイスのPartek GSで解析して,12の遺伝子(ATAD2B,BIVM,CD96,CXorf39,CYTH1 ETNK1,FAM13A,HIRA,INO80B,ODG1,RAD23BとTSGA14)と2つの未特定プローブセットを,対照グループに対してPCBとOTPグループ両方と別々に調整して特定した。qRT-PCR法を用いてマイクロアレイの結果を検証した。Ingenuity経路分析(IPA)ソフトウエアパッケージは,可能な分子障害と各遺伝子組みに関連した疾病リスクを特定した。結合組織障害,遺伝子障害,骨格筋障害と神経疾患は12の共通遺伝子と関連していた。このため,このデータは,ゲノムレベルへのPOP曝露の潜在的分子影響を特定した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
その他の汚染原因物質  ,  人間に対する影響  ,  遺伝子発現 

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