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J-GLOBAL ID：201202270708609131   整理番号：12A0915698

熱時効された圧力容器モデル合金の硬化に及ぼす固溶元素の影響

Effects of solute elements on hardening of thermally-aged RPV model Alloys

著者 (7件)： 土肥謙次 (電力中研) ,  西田憲二 (電力中研) ,  野本明義 (電力中研) ,  曽根田直樹 (電力中研) ,  LIU Li (東大) ,  関村直人 (東大) ,  LI Zhengcao (精華大)
資料名： 電力中央研究所材料科学研究所研究報告  (CRIEPI Report. Q (Central Research Institute of Electric Power Industry))
号： Q11026  ページ： 22P  発行年： 2012年05月 
JST資料番号： L5635A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 熱時効された原子炉圧力容器モデル合金の銅濃縮クラスタ形成及び硬化に及ぼす固溶元素の影響を明らかにした。銅含有量の多いFe-Cu合金をベースにNi,Si及びMnを添加したモデル合金を熱時効し,硬さ変化及びアトムプローブ観察による銅濃縮クラスタの数密度や大きさの熱時効時間依存性を調べた。Si添加は熱時効初期及びピーク硬さ時の硬化をわずかに促進した。Ni添加材へのMn添加によりピーク硬さはほとんど影響を受けないが著しく硬化速度を速めた。Ni添加は何れの熱時効時間でも,Si添加は熱時効初期のみ数密度を増大させ,Niに加えMnの添加は熱時効初期に著しく数密度を増大させた。Ni及びSiの単独添加は熱時効初期のクラスタサイズをわずかに増大させるが,Niに加えMnを添加した合金はクラスタサイズを著しく増大させた。クラスタ形成の結果生じる固溶硬化の低下に加えてクラスタ組成に起因する剪断剛性率を考慮することにより良好な相関を得た。

シソーラス用語： 圧力容器 ,  原子炉用鋼 ,  銅含有合金 ,  金属クラスタ ,  照射損傷 ,  中性子照射 ,  時効 ,  押込硬さ ,  数密度 ,  *鉄合金 ,  ニッケル添加合金 ,  ケイ素添加合金 ,  *固溶体硬化 ,  時間依存性 ,  保持時間 ,  圧力容器用鋼

分類 (1件)： 機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (13件)：

• [1]曽根田直樹、土肥謙次、野本明義、西田憲二、石野栞、「軽水炉圧力容器鋼材の照射脆化予測法の式化に関する研究一照射脆化予測法の開発一」、電中研研究報告、Q06019、平成19年4月.
• [2] Regulatory Guide 1.99 Revision 2, "Radiation Embrittlement of Reactor Vessel Materials," U.S. NRC, Washington, DC, May 1998.
• [3] E D Eason, J E Wright and G R Odette, "Improved Embrittlement Correlations for Reactor Pressure Vessel Steels", NUREG/CR-6551, Nov. 1998.
• [4] ASTM E 900-02,"Standard Guide for Predicting Radiation-Induced Transition Temperature Shift for Reactor Vessel Materials, E706 (IIF) ," Annual Book of ASTM Standards, Vol. 12.02. American Society for Testing and Materials, West Conshohocken, PA.
• [5]「原子炉構造材の監視試験方法」、JEAC4201-2007、(社)日本電気協会、電気技術規程、原子力編、2007年.

タイトルに関連する用語 (6件)： 熱時効 ,  圧力容器 ,  モデル ,  合金 ,  硬化 ,  元素