文献

J-GLOBAL ID：201202271239927646   整理番号：12A0660561

情報ハイディングと画質改善法を用いたJPEGカラー画像の圧縮効率の改善

Improvement of JPEG Compression Efficiency Using Information Hiding and Image Restoration

著者 (4件)： 中野史也 (九州工大 大学院情報工学府) ,  山脇和美 (九州工大 大学院情報工学研究院) ,  野田秀樹 (九州工大 大学院情報工学研究院) ,  新見道治 (九州工大 大学院情報工学研究院)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 111  号： 496(EMM2011 64-76)  ページ： 1-5  発行年： 2012年03月09日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 情報ハイディング技術の新たな応用として,画像情報圧縮への適用に関して検討を行った結果を報告する。ここではJPEG画像を対象に,エントロピー符号化された色差成分のDCT係数を輝度成分のDCT係数に埋め込むことによって,圧縮効率の向上を目指す。原カラー画像が入力され,出力として輝度成分のみの圧縮濃淡画像が得られる。表向きはJPEG濃淡画像であるが,そこから色差成分を抽出することによって,カラー画像を復元することができる。また,圧縮や埋め込みによる画質劣化を後処理で改善するため,最大事後確率推定を用いた画質改善法も併用する。実験の結果,色差成分の埋め込みによって一定の圧縮効率向上が確認できたが,画質改善法の適用の方が効果が大きいことがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *情報セキュリティ ,  情報 ,  *画像圧縮 ,  *JPEG ,  画像符号化 ,  改良 ,  *カラー画像 ,  DCT【変換】 ,  埋込み【挿入】 ,  色差 ,  統計的推定 ,  ディジタル変調 ,  *効率化
準シソーラス用語： MAP推定 ,  エントロピー符号化 ,  データ埋め込み ,  *圧縮効率 ,  画像情報 ,  *効率改善 ,  *情報ハイディング ,  色差成分 ,  量子化インデックス変調

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (5件)：

• CHEN, B. Quantization index modulation : A class of provably good methods for digital watermarking and information embedding. IEEE Trans. on Information Theory. 2001, 47, 4, 1423-1443
• NODA, H. Application of QIM with dead zone for histogram preserving JPEG steganography. Proc. ICIP, 2005. 2005, II, 1082-1085
• NODA, H. Local MAP estimation for quality improvement of compressed color images. Pattern Recognition. 2011, 44, 4, 788-793
• 藤村誠. 電子透かし技術を用いたJPEG方式の高能率符号化. 信学論, D. 2009, J92, 9, 1672-1676
• 野田秀樹. サイド情報を利用する情報ハイディング. 信学技報. 2011, EMM2011-1, 1-6

タイトルに関連する用語 (5件)： 情報ハイディング ,  画質改善 ,  JPEG ,  カラー画像 ,  圧縮効率