文献

J-GLOBAL ID：201202271252828320   整理番号：12A0736256

喘息における自然免疫応答と適応免疫応答

Innate and adaptive immune responses in asthma

著者 (1件)： HOLGATE Stephen T (Southampton General Hospital, Southampton, GBR)
資料名： Nature Medicine  (Nature Medicine)
巻： 18  号： 5  ページ： 673-683  発行年： 2012年05月 
JST資料番号： W0636A  ISSN： 1078-8956  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 喘息は本質的に,2型ヘルパーT細胞(T_H2)に依存するIgE産生亢進とマスト細胞および好酸球の動員を伴った気道の炎症性疾患であるとの認識は,吸入コルチコステロイドなどの抗炎症剤の使用による疾患管理の論理的根拠となっている。T_H2が誘導する適応免疫に関連する,サイトカインやケモカイン,炎症がかかわる経路について解明が進むにつれて,アレルギー性炎症の動物モデルから予想されるような新しい治療法を求めて,これらの経路の選択的阻害が試みられてきた。しかしこうしたやり方は成功が限られていたこと,また喘息は単なるアレルギー性炎症というだけではないと認められるようになったことで,喘息における自然免疫応答に注目が集まるようになった。近年,自然免疫が担う監視的な役割についての我々の理解が進み,疾患の予防や治療のための新しい標的分子が見いだされている。こうしたものには,樹状細胞の活性化や遊走に影響を及ぼす,環境中あるいは内因性の病原体関連分子パターン(PAMP)やDAMP(danger-associated molecular patterns)による自然免疫活性化経路をはじめ,自然免疫系のサイトカイン分泌機構,新規なT細胞サブセットやリンパ系細胞の同定などがある。Copyright Nature Publishing Group 2012

シソーラス用語： *自然免疫 ,  *免疫 ,  *喘息 ,  *Th2細胞 ,  免疫グロブリンE ,  *抗体産生 ,  *肥満細胞 ,  *好酸球 ,  *サイトカイン ,  炎症 ,  アレルギー疾患 ,  実験動物 ,  分子 ,  予防 ,  治療法 ,  *樹状細胞 ,  活性化 ,  細胞移動 ,  *タンパク質合成 ,  T細胞
準シソーラス用語： Tリンパ球 ,  T細胞サブセット ,  アレルギー性炎症 ,  *サイトカイン産生 ,  細胞活性化 ,  細胞遊走 ,  *適応免疫 ,  動物モデル ,  標的分子

分類 (3件)： 呼吸器の基礎医学  (GI01020H) ,  免疫反応一般  (ED03010T) ,  免疫性疾患・アレルギー性疾患一般  (GD04010C)

タイトルに関連する用語 (4件)： 喘息 ,  自然免疫応答 ,  適応免疫 ,  応答