そして依然としてそれは回転する:分子Wankelモーターのための起動装置

MERINO Gabriel; HEINE Thomas

文献

J-GLOBAL ID：201202271313562574 整理番号：12A1690298

そして依然としてそれは回転する:分子Wankelモーターのための起動装置

An Yet It Rotates: The Starter for a Molecular Wankel Motor

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資料名：
巻： 51 号： 41 ページ： 10226-10227 発行年： 2012年
JST資料番号： H0127B ISSN： 1433-7851 CODEN： ACIEAY 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：短報発行国：ドイツ (DEU) 言語：英語 (EN)

2010年にWang等のグループは,B₁₉^-の最小エネルギー形がお互いに内部でネスト状の2つの平面π-芳香族系をもつ美しい環構造であることを見出し,さらにJimenez-Halla等はこのB₁₉^-が”分子Wankelモーター”であることを報告した。一方1988年のAnderson等の研究以降,B₁₃⁺が分子Wankelモーターであると考えられている。これらの可動な特性にもかかわらず,ほう素系がいったい回転することができるのかあいまいであるために,生物学的分子モーターとは比較することができなかった。Zhang等はこの問題に対するもっともらしい解を提案し,外部レーザー場を印加することによって内部三角形部に関してB₁₃⁺中の外側環の回転を引き起こすことを示した。詳細な理論的解析からのこれらの洞察に基づき,これまでに既知の最小の分子モーターの実験的な実現が期待できる。ほう素クラスターに対して達成されたこれらの結果を,例えばグラフェンなどの2次元材料への類似の多重環の組み込みによって実際の系へ移し変えることができるかどうかが探究すべきこととして残っている。可動性はB₁₃⁺およびB₁₉^-に限定されないため,提案されたB₁₃⁺Wankelモーターの電磁起動装置は,ナノテクノロジーシステムにおけるこれらの魅せられる現象を探究するためのスターターとしても役立つことを示した。

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分子化合物 , 原子・分子のクラスタ

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