文献

J-GLOBAL ID：201202271394006816   整理番号：12A0707008

ジャガイモシストセンチュウふ化促進物質の化学合成-環境調和型シストセンチュウ駆除剤への期待-

著者 (1件)： 谷野圭持 (北大 大学院理学研究院)
資料名： 農林水産技術研究ジャーナル  (研究ジャーナル)
巻： 35  号： 5  ページ： 45-48  発行年： 2012年05月01日 
JST資料番号： Y0218A  ISSN： 0387-9240  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ソラノエクレピンAは,ジャガイモシストセンチュウ(PCN)のふ化促進物質としてバレイショから発見された微量天然有機化合物である。国内外での活発な合成研究にも関わらず,極めて複雑な分子構造を有するためにその合成は困難を極めていた。筆者らは独自の戦略に基づき,市販の化合物から52回の有機合成反応を経てソラノエクレピンAの世界初の化学合成に成功した。生物試験において,合成品は極めて低濃度でふ化促進活性を示したことから,PCN根絶を目指した応用研究が期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *シストセンチュウ科 ,  孵化 ,  化学合成 ,  全合成
準シソーラス用語： *ジャガイモシストセンチュウ ,  有機合成

分類 (2件)： 線虫による植物被害  (FC04073L) ,  その他の有害生物防除剤  (FB06050B)

物質索引 (1件)： ソラノエクレピンA

引用文献 (5件)：

• MASAMUNE, T. Nature. 1982, 297, 495-496
• MURAI, A. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 1985-1986
• MULDER, J. G. Patent application No. PCT/NL92/00126. 1992
• 奈良部孝. 農業および園芸. 2008, 83, 595-600
• TANINO, K. Nature Chem. 2011, 3, 484-488

タイトルに関連する用語 (8件)： ジャガイモシストセンチュウ ,  ふ化 ,  促進物質 ,  化学合成 ,  環境調和型 ,  シストセンチュウ ,  駆除 ,  期待