抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
和歌山県のある紀伊半島で想定される津波への対策検討に資するため,2011年3月に発生した東日本大震災の津波被害調査を行なった。調査地域は三陸地方沿岸部で,宮城県女川町,南三陸町および岩手県普代村であった。各地での甚大な被害を見ることで,如何に津波の破壊力が凄まじいものであるかを再確認した。岩手県田老地区の万里の長城と言われた防潮堤の倒壊の事実は,このような建造物で津波を防ぐことの困難性を明らかにするもので,人的被害を防ぐためには高台への避難が必要不可欠である。最後に,東南海・南海地震について触れ,想定にとらわれない自主的な高台への避難の必要性を繰り返し示した。