抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強力な細孔形成ペプチドの選択と特性化を可能にするため,1)低濃度のペプチドでの細孔形成能,2)平衡化後の膜における細孔の存在又は不在,3)細孔形成ペプチドの二分子層間交換能,及び4)細孔形成ペプチドの平衡での二分子層組織化を破壊する程度,を検討する新規な分析法を開発した。これらの分析法を使用して種々のクラスに属する6種類の膜透過性化ペプチドを特性化した。抗菌ペプチドLL37とデルマセプチンS1,有名な天然溶菌ペプチドメリチンとアラメチシン及びHIV GP41の細胞質ドメイン由来の強力なレンチウイルス溶菌ペプチドLLP1とLLP2を試験した。抗菌ペプチドは強力な細孔形成物質ではなく,二分子層に一過性の透過性化経路を形成するだけで,平衡時には検出できないことを分析で示した。他のペプチドはより強力で,数時間後に小胞に検出可能な細孔を形成した。調べたペプチドの内アラメチシンはユニークで強力であり,小胞間で容易に交換し,極低濃度でも局所二分子層構造を攪乱した。同等に強力なLLPペプチドは容易に交換せず,平衡時の二分子層を攪乱しなかった。開発した分析法を使用して細孔形成ペプチドのこのクラスを比較し,作用機序の相異検出能を示した。この分析は作用機序に基づき強力な細孔形成ペプチドの大量処理スクリーニングに有用であると推察した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.