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J-GLOBAL ID：201202271893426443   整理番号：12A0607701

食品廃棄物を利用したブナシメジの栽培

Cultivation of Bunashimeji Mushroom (Hypsizygus marmoreus) using Food Waste

著者 (5件)： 武智稔恵 (東亜大学大学院総合学術研究科) ,  武智稔恵 (比治山大学短期大学部総合生活デザイン学科) ,  三浦公志郎 (川崎医科大学分子生物学2) ,  古川真一 (比治山大学短期大学部総合生活デザイン学科) ,  北村章 (東亜大学大学院総合学術研究科)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 23  号： 1  ページ： 10-17 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在日本では年間1,400万tonもの食品廃棄物が焼却または埋立処分されている。本研究では,野菜くず,乾燥調理くず,およびバナナ果皮を培地用素材としてブナシメジ栽培を行った。菌糸の生長はYMG培地に比較して野菜くず培地でやや劣り,バナナ果皮培地ではさらに悪かったが,どの培地も菌糸を生長させることができた。子実体はすべての培地で形成された。これらの結果より,菌糸生長培地用素材として野菜くずが,子実体形成培地用素材として野菜くず,乾燥調理くず,バナナ果皮が有用であり,食品廃棄物の再生利用に応用できる可能性が示された。特に野菜くずは菌糸生長から子実体形成において一貫して生長が良好で,最も有用な培地用素材であることがわかった。さらに,栽培途中の野菜くず培地を冷凍保存し,自然解凍後に栽培を再開しても子実体の形成が確認された。これは食品廃棄物を利用した家庭用ブナシメジ栽培キットの開発に応用できる可能性を示している。(著者抄録)

シソーラス用語： 家庭ごみ ,  *廃物利用 ,  リサイクル ,  資源再生 ,  有用物質回収 ,  液体培地 ,  固体培地 ,  *栽培試験 ,  *シメジ属 ,  食用きのこ ,  果皮 ,  菌糸 ,  子実体 ,  実現可能性 ,  *産業廃棄物 ,  *食品廃棄物
準シソーラス用語： Hypsizigus marmoreus ,  ブナシメジ

分類 (3件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  廃棄物処理  (FJ02024G) ,  植物の栽培一般  (FC01000S)

引用文献 (16件)：

• 農林水産省. 食品ロスの現状について. 2008, 9
• 松藤敏彦. リサイクルと環境. 2000, 59
• 細矢剛. 菌類のふしぎ. 2008, 3-9
• 近藤隆一郎. キノコの木質分解能をはかる. 森林科学. 2002, 35, 49
• 江口文陽. キノコを利用する. 2006, 21

タイトルに関連する用語 (3件)： 食品廃棄物 ,  ブナシメジ ,  栽培