抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,連載記事の第4報であり,隕鉄2の組織および硬さを調べ,前報で示した隕鉄1と比較することによって,これらの隕鉄が大気圏に突入したときの状態を推測した。まず,隕鉄2の内部組織を光学顕微鏡で観察し,板状結晶が優先結晶方位に成長していることがわかった。また,成分の定量分析も行ない,この板状結晶はウィッドマンステッテン組織であると推測できた。これは隕鉄1と大きく異なるものであった。そこで,隕鉄2を加熱・冷却処理して組織を調べ,また,加熱前後のビッカース硬さを測定ところ,隕鉄1と酷似した組織と硬度になった。そこで再度,隕鉄1の焼け焦げた表面を除去して観察した結果,ウィッドマンステッテン組織が観察された。しかし,大気圏突入時の温度からだけでは説明できない点も残り,この検討は今後の課題となった。