抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界規模で経済が低迷し,社会・経済情勢・産業構造や,労働市場の形態も大きく変化する中で,産業界,事業主団体,企業等は今まで以上に競争力を付けることが要求されている。これに対し,様々な変化に対応できる人づくりの強化を図るため,多種多様な職業訓練や教育訓練の機会を確保する必要がある。このため,大企業においては,海外進出等のグローバル化やIT化等の技術革新に対応するため,集合研修などのOFF-JTのほか,労働者自らが能力を向上するための支援も試みられている。しかしながら,教育訓練の実態は個々の企業により異なっており,中小企業では,人材育成の必要性を認識しながらも,日々の業務が優先され,取り組みが遅れている状況にある。そこで,独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(雇用支援機構)では,このような中小企業の人材育成の取り組みを支援するため,職業能力開発関係機関や中小企業等産業団体と連携を図り,毎年度産業分野や業種を新たに選定し,具体的かつ体系的に職務内容を分析し,仕事の体系(職業能力体系)のモデルデータ化を進めてきた。本資料は,社団法人日本金型工業会の協力を得て,生産用機械器具製造業(金属プレス用金型製造業)における職業能力体系をモデル化したものである。金属プレス用金型製造業に携わる業界団体や個別企業においては,この体系を基に独自の職業能力体系を作成するとともに研修の体系を整備し,人材育成環境を整備することを期待する。また,開発された職業能力体系は,雇用支援機構の実施する各職業訓練コースの設定・評価・見直しという一連のPDCAサイクルを軸とした職業訓練の質の保証や,職業訓練全体の水準の維持・向上のための標準データとしても不可欠であり,国の教育訓練プログラム等の均質化,維持・向上を図るための基本データにもなるので,各職業能力開発施設等関係機関における人材育成の基盤構築に係る取り組みへの支援等にも活用していただきたい。