抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,スギなど地域材の土木資材としての利用の現状と今後の開発方向について述べた。スギの利用が進まない3大要因は,1)施行基準がないこと,2)木材利用に関する情報の不足,3)コスト高が挙げられる。今後,土木資材開発が,組み合わせの容易な土木用木質材料およびそれらを組み立て易くする接合具や金物を開発する方向に向かうことで,3大要因の,1),2)が解消され,設計と積算が可能となる。オープンシステム構築が進むと,3)も次第に解消される。今後の確実な木材利用の道は,木質土木資材がもつ軽量性と景観性,生産時の低い二酸化炭素発生,木材使用による炭素固定といった,現行のコンクリート製品と比べて優位にある環境資材性をアピールできる用途で,強度と耐久性を担保できる木質系製品のオープンシステム開発がもっとも現実的であることを指摘した。