抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北米西部全域のシロチョウザメ(Acipenser transmontanus)の個体数は減少傾向にあり,乱獲,ダムの運転,およびその流域の農業や鉱物抽出事業の結果として可能性がある。個体数増加の障害はColumbia川上流の産卵地域における,初期発育段階の魚類の減少を反映している可能性があり,そこは鉱物抽出事業による排水からの金属によって汚染されている。Columbia川とKootenai川の個体群からの初期発育段階のシロチョウザメ(A.transmontanus)は,金属に対する感受性を定量化するため,銅についての96時間フロースルー毒性試験に曝された。同様のテストは,ニジマス(RBT[Oncorhynchus mykiss])を用いて行い,シロチョウザメの代わりの種として相対感度を評価した。暴露はpH8.1~8.3,硬度81~119mg/L asCaCO
2,溶解有機炭素0.2~0.4mg/Lの水質で実施した。ふ化後(dph)約30日において半数致死濃度(LC
50)は,30dphのRBTの36.5μg/Lと比較して,チョウザメは4.1から6.8μg/Lまでの範囲の値を持ち,銅に対して非常に感受性が高かった。123~167dphにおけるシロチョウザメは,銅に対するLC
50値が103.7から268.9のμg/Lの範囲であり,銅への感受性が低かった。しかし,RBTマスは160dphのLC
50値が30.9μg/Lと,さらに銅に対して感受性が高かった。この結果は,初期発育段階におけるシロチョウザメの銅への高い感受性は,Columbia川と Kootenai川上流で発生した個体数増加の障害の,一因になるかもしれないことを示している。サイト固有の水質基準が,biotic ligand model(BLM)を用いて推定された場合,導き出された値は初期発育段階の魚にとって安全ではなく,また推算値は水の硬度調整により導出されていなかったCopyright 2012 Springer Science+Business Media, LLC (outside the USA) Translated from English into Japanese by JST.