抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
わが国のガス絶縁開閉装置(以下GISと表す)が商用運転を開始してから既に40年以上が経過した。この間,GISの技術の発展は高電圧・大容量化に始まり,その後,高信頼度化,小形化を重ね,現在に至っている。GISはガス遮断器,断路器,接地開閉装置等が組み合わされて構成された複合機器であることから,システム製品としてのGISの規格化の認識が高まり,1994年にJEC-2350-1994(ガス絶縁開閉装置)が制定された。その後もGISの適用が拡大し,使用実態の多様化やSF
6ガスの地球温暖化への影響等の配慮,および国内外の関連規格の改訂による関連規格との整合が必要となったことから2005年にJEC-2350-2005として改訂された。本報告書では,国内のJEC規格については定格電圧72/84kV以上を,また国際規格であるIEC規格については52kV超を対象とし,GISを取り巻く国内外の規格,技術報告書類を調査し,JEC-2350-2005を中心に国内外のGISに関わる規格の変遷と相互の関わりを整理した。さらに,UHV送電技術のIECへの規格化の経緯,耐震試験や圧力容器に代表される国内外の規格の比較,および新たに制定された国際規格IEC62271シリーズについて考察し,今後のGISに関係する規格の動向について解説した。(著者抄録)