抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末を利用し外出先から業務を遂行するモバイルワークが増えてきている。モバイルワークから通常業務(あるいはその逆)に業務体系を切り替える際に,モバイルワーク用の携帯端末を「鍵」として用いて,その携帯端末を他の端末にかざすだけで利用者認証が行えると便利である。さらに外出中には,不特定多数のユーザが利用できる端末(公共端末)が使えればより業務効率の向上が期待できる。本論文では,認証情報としてのID/パスワードやCookie情報を携帯端末から他端末に引き継ぐことによって,認証を簡略化する方法を提案する。さらに,引継ぎ先の端末が公共端末のような必ずしも安全性が確保されているとは限らない端末の場合には,公共端末が定期的に既存ツールを用いて自端末のウィルスやマルウェアをチェックし,チェック結果や自端末のインベントリ情報を偽造や改ざんができない方法で端末管理サーバに伝達させる。それらの情報をもとに端末管理サーバが公共端末の信頼性を判定し,判定結果を公共端末の画面に通知する。ユーザが視認することで公共端末の信頼性を確認し,安全であることが分かった場合のみ認証情報を連携させる方式を提案する。このような提案に基づいたシステムを開発し性能を評価する。これにより,ユーザは携帯電話を別の端末にかざすだけで認証が行われサービスを受けることが可能になる。(著者抄録)