抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1914年に大韓民国より我が国へ持ち込まれたチョウセンブナの分布について,最初の導入時点から現在までの盛衰を文献情報,聞き取りおよび野外採集によって調査した。本種は,昭和中期に少なくとも1都11県まで分布を拡大したが,その後生息域は退縮し,現在は茨城県,新潟県,長野県,愛知県,岡山県の限られた水域のみに分布することが明らかとなった。分布拡大の主な原因は,観賞魚類の粗放的養殖や害虫駆除を目的とした人為的放流によるものと考えられた。分布衰退の原因としては,1)乱獲,2)土地開発,3)圃場整備,4)侵略的外来種による2次的食害などが,経時的かつ複合的に作用したと推察された。(著者抄録)