抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大都市域に造るビオトープは,新築建物を対象とした屋上ビオトープ,既存建物を対象とした薄層型屋上ビオトープ,敷地内地上部に造るビオトープなどがあり,さまざまな立地条件やコンセプトのもとで造られることになる。ビオトープの研究例としては,生物相の遷移を扱ったもの,ビオトープの造り方を扱ったものなどがあり,多くの有用な知見が示されている。しかしながら自然生態系が顕著に喪失し貧弱化しつつある東京などの大都市域において,生物および非生物的環境の変化が出現動物にどのような影響を与えるか,さらにはビオトープ創出に伴う課題などを扱った研究は少ないようである。東京都江東区に立地する研究施設敷地内地上部のビオトープについて,生物および非生物的環境の変化が出現動物に与える影響を4年間にわたって調査研究を実施した。その結果,同ビオトープの生態的な特性やその空間を満たす非生物的環境などのデータを取得し,導入動物の同ビオトープへの適応性や生態的な効果を検証するとともに,この種のビオトープが出現動物に与える影響や課題が明らかになったので報告している。ここでは昆虫類,非生物的環境が導入動物に与える影響,浮島とカルガモの営巣等について示している。