抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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公立図書館の障害者サービスを中心に,その開始と目される1970年代から,「図書館利用に障害のある人々」へのサービスの今日的基本概念が提出された1990年代までを中心に,1)読書権,2)アウトリーチ,3)図書館の自由をひろげる,4)図書館側の障害,5)図書館利用に障害のある人々,これらのキーフレーズと,それと少し位相の異なる6)障害者サービスの「障害」とは,に着目し,理論の発展を概観した。6)では,まとめの意味も含めて「障害者サービスの内容」「図書館要素」「図書館員の専門性」の対応関係を整理した。最後に,多文化サービスの視点から,「図書館利用に障害のある人々(マイノリティ)」をそれぞれ「文化集団」ととらえる必要性を提起した。提起では,マイノリティに関する「構造的同化」と「文化的異化」の立場から「図書館利用に障害のある人々」をとらえなをし,議論を深めていく方向性を示唆した。