抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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循環型社会は物質的な閉鎖系である。循環型社会が,高エントロピーの排ガス・廃熱を外部環境に排出する,化石燃料などの枯渇性エネルギーに依存している限り,環境保全は限定的である。外部環境との間で物質・エネルギーの代謝がある時にだけ,その構造を維持し続ける系を定常開放系(散逸構造)という。地球は定常開放系で,低エントロピーの太陽エネルギーを受け取り,地球の様々な諸現象を支える多様なエネルギー形態を経て,最終的に高エントロピーの赤外線となって宇宙へ放出することにより地球表面のエントロピーを一定に維持している。循環型社会のエネルギーの望ましいあり方は,リサイクルのためのエネルギー資源を,化石燃料等の枯渇性エネルギーから再生可能エネルギーへ転換させることである。そのことによって,地表表面のエントロピーを増大させることなく地上資源のリサイクルを永続させることが可能である。循環型社会と再生可能エネルギーの大規模利用は,持続可能な社会の建設にとって不可欠の車の両輪である。