抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道観光における景観資源の重要性は,あらゆる満足度調査により示されてきた。すなわち,北海道の景観の満足度は高く,飽和水準に達しているといわれてきた。北海道観光における景観満足度の飽和状態は,観光のまなざしによる「北海道らしさ」の固定化と,そこに結びついた記号のステレオタイプ化に由来するのであろうかが問われている。そこで本研究では,道内在住者,道外来訪者,外国人観光客(台湾人)を対象に観光のまなざしがとらえる「北海道らしさ」と,その記号としての風景イメージの実態調査を風景イメージスケッチ手法とレパートリー・グリッド発展手法を用いて行い,その構造を抽出した。その結果,日本人では,抽象的な社会構築としての「北海道らしさ」が共有されていて,それと結びついた記号が風景イメージとしても表現されていた。一方,台湾人では,視覚的な風景イメージが先行していて,そこから各自が「北海道らしさ」を見出していたことがわかった。