抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1。「オンライン2オフライン(Online to Offline:O2O)」とは,狭義にはインターネット(オンライン)を利用して消費者を実世界(オフライン)へ送客するビジネスモデルを指す。広義には,オフラインにしか存在しなかった情報をオンライン化することで生まれるビジネスモデルや事業環境の変化全体を指す。2。こうした「リアルとネットの融合」は,これまでにも類似の概念はあったが,昨今のスマートフォンの急激な普及とソーシャルメディアの浸透により,O2Oという形で実現し始めた。3。O2Oでは,オンライン化されたオフライン情報をもとに,消費者を商品やサービスに送客し,購買・利用させたうえで,さらにその情報を共有し,リピートにつなげるという新しいマーケティングモデル「ARASL」が出現する。このモデルは「Reach:送客」と「Loyal:再利用」の実現が重要となる。4。リアル店舗での購買でも,インターネットで事前に情報を収集する例はよくある。O2Oはこうした購買行動から取り込んでいく。潜在市場規模は20兆円である。5。O2Oで大きく変化するのはサービス業である。既存サービス業がEC(電子商取引)を活用した新しいマーケティングやビジネスモデルを展開する。既存の小売店舗も単なる商品販売ではなく,接客などサービス面の付加価値を押し出していく。これまでと異なる業態の企業やプラットフォームが登場する。上述の20兆円市場を取り込むこのプラットフォームの競争が始まる。(著者抄録)