文献

J-GLOBAL ID：201202275372675809   整理番号：12A0429993

大質量中心ブラックホールの力学的影響下の円盤銀河における破壊が容易な銀河バー

Destructible Bars in Disk Galaxies under the Dynamical Influence of a Massive Central Black Hole

著者 (1件)： HOZUMI Shunsuke (Shiga Univ., Shiga)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 64  号： 1  ページ： 5.1-5.10  発行年： 2012年02月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 平坦恒星円盤を用いて大質量中心ブラックホールから有害な影響を受けやすい銀河バーの特性を吟味した。1つのタイプの速度分布を持つ指数関数型円盤と2つの異なったタイプの厳密平衡分布関数を持つKuzmin-Toomre円盤からなる3つの円盤モデルグループを構成した。個々の円盤モデルグループに対して,異なった典型的ToomreのQ値を持つ3つの円盤を力学的不安定性を通じたバーの形成まで発展させた。バーが完全に進化すると,円盤質量の1%の質量のブラックホール(BH)が円盤中心に断熱的に加えられる。より弱いバーの低振幅バーはBHにより更に簡単に分解されることを示した。この破壊性は,自発的に形成されたバーが場が減衰するバー振幅を有し長さでより短く形状でより円くなるという特性に起因していることが分かった。個々の円盤モデルグループにおいてより弱いバーがより低温の円盤に由来していることから,速度構造の与えられた形に対して初期円盤の低温性は円盤で生成されたバーが大質量BHにより誘起された分解に有利かどうかを決定する。また,本稿で取り扱った種類のバー分解銀河の存在性についても議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *渦状銀河 ,  *ブラックホール ,  *多体問題 ,  計算機シミュレーション ,  密度分布 ,  分散【dispersion】 ,  SCF法 ,  Poisson方程式 ,  重力ポテンシャル ,  円盤銀河 ,  視線速度 ,  速度分散 ,  *天体 ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： Kuzmin-Toomre円盤 ,  銀河バー ,  指数関数型円盤

分類 (1件)： 星雲  (DB06000W)

引用文献 (54件)：

• Abraham, R. G., Merrifield, M. R., Ellis, R. S., Tanvir, N. R.,& Brinchmann, J.1999, MNRAS, 308, 569
• Aoki, S.,& lye, M.1978, PASJ, 30, 519
• Athanassoula, E.2002, ApJ, 569, L83
• Athanassoula, E., Lambert, J. C.,& Dehnen, W.2005, MNRAS, 363, 496 (ALD)
• Athanassoula, E.,& Misiriotis, A.2002, MNRAS, 330, 35

タイトルに関連する用語 (5件)： ブラックホール ,  力学 ,  円盤銀河 ,  破壊 ,  銀河