抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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脱窒は陸-淡水系-海洋連続体での窒素負荷制御の生態系作用である。本研究はこの連続体の典型的な微生物集団としての光栄養河川バイオフィルムの脱窒酵素活性の短時間温度感受性を報告する。脱窒活性の測定はアセチレン阻害法を用い4つの保持温度1.1,12.1,21.2及び30.9°Cで行った。この温度の範囲でNO
2生成は保持温度の指数関数に一致することができ,平均活性化エネルギー(±標準誤差),1.42(±0.24)eVと反応速度増加率Q
10,7.0(±1.4)を得た。光栄養河川バイオフィルムの脱窒酵素活性温度依存性の初めての定量値を土壌及び堆積物で行った先行研究と比較した。比較により 呼吸もしくは光合成などの他の群集レベル代謝よりも脱窒の温度依存性が高いことを示した。この結果から地球温暖化は光栄養河川バイオマスの天然集団代謝の平衡を失わせ,生物地球科学的収支に影響を及ぼす可能性があると示唆した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.