抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本鉱業協会資源部会物探委員会では日本鉱業振興会の助成を受け,磁鉄鉱と硫化鉱物を含む岩石の電気的特性を調べ,それぞれの鉱物が電気的特性に及ぼす影響を解明することにより,非鉄金属鉱床探査に経済的で有効な物理探査技術の開発を目指す研究を開始した。具体的には,スペクトルIP法(複素比抵抗法)の磁鉄鉱と硫化鉱物の識別への有効性を評価し,その適用方法について検討する。その結果,磁鉄鉱の電気的特性は黄鉄鉱のような硫化鉱物とは異なる周波数依存性をもつことが確認された。次に,磁鉄鉱と硫化鉱物が共存する釜石鉱山において,鉄鉱石が分布する場所と花崗岩が分布する場所でIP法電気探査を行った。岩盤に覆われた坑内でも良好なIP法データが取得され,比抵抗と充電率の構造を解析した結果,鉄鉱石が分布する場所が低比抵抗・高充電率構造であることが明らかになった。