抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現状の児童見守リシステムは,通学路のポイント通過時に児童の現在地を知らせるだけであり,保護者から児童の見守りに関する情報が少ないと指摘されている。これに対して,著者らはSottoと呼ばれる地域情報を用いた児童の目的地の推定機能を導入した児童見守りシステムを研究している。提案手法は,「移動履歴による目的地推定」,「施設訪問履歴による目的地推定」,「イベント参加履歴による目的地推定」の3つの目的地推定手法が並列で動作する構造になっており,状況に応じて,各手法の重みを変化させる。そして,地域情報や子供の行動履歴を利用して「子供の好みの施設」や「子供の好みのイベント」を抽出し,それらを3つの推定手法で利用して様々な視点から推定を行い,目的地推定の高度化を実現する。具体的には,子供の行動履歴とWeb・地図データから,移動履歴,施設訪問履歴,イベント参加履歴を抽出する。その後,各履歴を曜日ごとに分類し,移動履歴は交差点や道路,施設等の主要ポイントをノードとしたツリーで表現し,施設訪問履歴とイベント参加訪問履歴は,施設訪問回数,イベント参加回数を付加したリスト形式で表現する.目的地推定をする際には,推定する日の曜日に対応したツリー・リストに対して,条件付き確率等を用いて走査を行い目的地を推定する。走査の際には,子どもの現在位置から,通り過ぎた場所にある施設やイベントに対して条件を厳しくするなどの方向の考え方も取り入れて推定精度を向上させる。評価から,子供の目的地推定の精度が向上することが明らかとなった。