抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CYP17遺伝子のT→C多型は一貫性はないが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)リスクと関連している。我々はその関連をメタ解析を行うことにより調べた。2人の研究者が独立にMedline,Embase,CNKIおよびChinese Biomedline Detabaseを調べた。CYP17多型とPCOSの要約されたオッズ比(OR)と95%信頼区間(95%CI)は固定効果モデルとランダム効果モデルを適切に用いて計算された。プールされたORは共優性モデル(CC対TT,TC対TT),優性モデル(CC+TC対TT),および劣勢モデル(CC対TC+Tt)について行われた。サブグループ解析は民族別,国,ハーディ-ワインバーグ平衡(HWE)について対照と研究標本サイズで行われた。このメタ解析は10のケースコントロール研究を含み,それは1321PCOS臨床例と1071の対照から成る。全体として,バリアント遺伝子型(CCとTC)は野生型TTホモ接合体と比べてPCOSリスクと関連しなかった。同様に,優性および劣性モデルにも関連は見つからなかった。民族/国別の層別解析にもまた有意な関連は無かった。しかし,HWE内の研究の解析に限定すれば,有意に増大したリスクが観察された(TC対TT,OR=1.44,95%CI=1.10-1.88;優性モデル,OR=1.41,95%CI=1,10-1.81)。さらに,研究サンプルのサイズの層化では,小標本研究(≦200対象)に有意に上昇したリスクが見つかったが,大標本研究(≧200)ではそれは見られなかった。このメタ解析はCYP17 T/C多型はPCOSリスクとは関連せず,一方観察されたPCOSリスクの増加は小規模研究によるバイアスのせいかもしれない。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.