抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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作業ドメイン解析(WDA)は,認知的作業解析の一部を形成する。ドメインの専門家の知識に基づいており,複雑なシステムや組織の機能的コンフィギュレーションを取り込むために,人間・コンピューター相互作用に適用される。コラボレーションは,組織の目標達成および問題解決を可能とする重要なプロセスであり,設計プロセスにおいては学際的および多専門分野にわたるタスクにとって重要な要因となる。それ故,組織の機能的コンフィギュレーションを理解することは,設計者のコラボレーションに関する有効な見識をもたらす。本稿では,WDAを使用してマイクロシステム技術(MST)ドメイン内の組織における設計時のコラボレーションについて解析すること,並びに,設計プロセスの改善を視野に入れて,共同設計の確立および組織間のコラボレーションの強化の方法を提案することを目的とした。本研究は,システム定義,データの調達,情報収集,ADS(抽象化・分解空間)の再解釈およびワークシステムの知識表現の5段階で行われた。その結果,MST管理作業ドメインの抽象化レベル示すテーブル(ADS)を開発した。また,MST設計管理のための3つの機能目標:「競争力のある顧客用ソリューション」,「時宜を得た組織過程」,「正確なMSTアーキテクチャ」を同定した。これらの機能目標のための下位レベルの抽象化により,MST設計管理作業ドメインにおける様々な技術的,経済的およびヒューマンファクターを特定した。そして,コラボレーション強化戦略として,1)共通目標,2)組織的フォーラム,3)連携と提携,4)共同プロジェクト,5)共同設計環境,6)標準化を提案し,論じた。