抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アマモ科の花序に特異的な器官である葯隔(connective)と,葯隔付属突起(retinacule),および葯の発生の順序,発達の程度がオオアマモ,スゲアマモ,タチアマモ,コアマモで明らかにされ,以下のような特徴が見出された。1)葯の向軸側に発生する突起-葯隔-は,コアマモ亜属のコアマモおよびアマモ亜属のすべてに見られた。2)葯の背軸側に発生し,コアマモ亜属に見られる突起-葯隔付属突起-は,アマモ亜属では見られなかったが,タチアマモでは痕跡な突起が時に見出された。3)各生殖器官の発生の順序は,コアマモZ.japonicaでは[葯隔付属突起→半葯→葯隔],タチアマモZ.caulescensでは[葯隔付属突起と半葯→葯隔],オオアマモZ.asiaticaとスゲアマモZ.caespitosaでは,[半葯→葯隔],であった。4)雌ずいはその発生初期から,雄ずいやその付属器官との合着などはなく,独立していた。従って,葯を挟んで,葯とは独立的に発生し,若い葯を保護するように発育する葯隔と葯隔付属突起は,スガモ属同様,花被とみなされる。(著者抄録)