抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然災害が多発しているが,災害において現場での被害を想定した実験を行うことは難しく,シミュレーションによる事前分析が必要となる。こうしたシミュレーションは現行都市での避難対策はもちろん,地域復興の際の一つの判断材料にもなり得る。本研究では災害対策を考慮したシミュレーションシステムの開発を目標としている。そのアプローチとして,1)マルチエージェントシステムの構築と,2)シミュレーション空間で利用する仮想都市モデルの作成を並列して行った。マルチエージエントシステムでは,現実味のある移動を行うエージェントを構築し,従来のような格子状の離散的な移動ではなく,連続的な空間での移動を想定している。また,避難対策は多種多様な場所で行うことが想定されることから,避難舞台となる都市は柔軟に作成・変更を行う必要性がある。そこで,比較的容易に都市モデルを作成できる都市景観モデリングツール「CityEngine」を用いて,仮想都市モデル作成及びその利用方法を考えた。最終的には,これらを統合して1つのシステムとしてまとめ上げ,避難対策評価を行うことを目標としている。現在,仮想都市の読み込みが確認できたところである。今後,システムを連携して,その評価を行なっていく予定である。