文献

J-GLOBAL ID：201202277029780250   整理番号：12A1353332

膜の側方不均質性によってもたらされたナノ/マイクロ粒子のサイズ依存的分配

Size-Dependent Partitioning of Nano/Microparticles Mediated by Membrane Lateral Heterogeneity

著者 (7件)： HAMADA Tsutomu (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  MORITA Masamune (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  MIYAKAWA Makiyo (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  SUGIMOTO Ryoko (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  HATANAKA Ai (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  VESTERGAARD Mun’delanji C. (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN) ,  TAKAGI Masahiro (Japan Advanced Inst. of Sci. and Technol., Ishikawa, JPN)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 134  号： 34  ページ： 13990-13996  発行年： 2012年08月29日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 様々な用途のある人工ナノ物質における細胞毒性の可能性に対し,ナノ粒子(NP)と細胞表面の相互作用に関するメカニズムを理解することは重要である。二相リポソーム細胞模型を用いて,側方で不均質な膜におけるナノ/マイクロ粒子の局在性について検討した。膜は流体秩序相,流体無秩序相,固体秩序相の3つの状態を示し,その中で直径200nm以下の小さな粒子は,流体秩序相に局在し,大きな粒子は,流体無秩序相に局在したことから,分配は粒子サイズに依存することがわかった。この分配は,温度変化による膜相の混和性の変化と,レーザー・トラッピングによる粒子の動きからも確認できた。膜弾性エネルギーに関する物理モデルによる計算で,分配をもたらす粒子の直径は260nmとなり,観察値の200nmとほぼ一致した。以上,ナノ物質の細胞表面への結合メカニズムに関する検討を行った。

シソーラス用語： 生体モデル ,  表面 ,  粒度依存性 ,  *分配 ,  *ナノ粒子 ,  *脂質二分子膜 ,  リポソーム ,  脂質ラフト ,  ポリスチレン ,  温度依存性 ,  規則相 ,  液相 ,  リン脂質 ,  ステロール ,  脂環式アルコール
準シソーラス用語： 細胞モデル ,  細胞表面 ,  ポリスチレンビーズ ,  秩序相

分類 (1件)： 生体膜一般  (EF04010G)

物質索引 (1件)： コレステロール

タイトルに関連する用語 (4件)： 不均質性 ,  マイクロ粒子 ,  サイズ ,  分配