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J-GLOBAL ID：201202277060816254   整理番号：12A0652017

ホイスラー合金Pd₂YbPbにおける磁性と超伝導性

Magnetism and superconductivity in the Heusler alloy Pd₂YbPb

著者 (1件)： OENER Y. (Dep. of Physics Engineering, Fac. of Sci. and Letters, Istanbul Technical Univ., Maslak, Istanbul 34469, TUR)
資料名： Journal of Applied Physics  (Journal of Applied Physics)
巻： 111  号： 7  ページ： 07E111-07E111-3  発行年： 2012年04月01日 
JST資料番号： C0266A  ISSN： 0021-8979  CODEN： JAPIAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ホイスラー合金Pd₂YbPbおよびその非磁性同形体Pd₂YPbの比熱容量C_pおよび電気抵抗ρの温度依存性(1.8-300K)を報告する。どちらの複合体も外見は空間群Fm3^-mを有するMnCu₂Al構造である。伝導率測定から,Pd₂YbPbおよびPd₂YPbの超伝導転移温度はそれぞれT=2.85KおよびT=4.75Kであった。Pd₂YPbでは低温度でCp/TのT依存性が4K近傍でわずかながら増大していた。一方,Pd₂YbPbでは,この超伝導転移現象はT=3K以下の温度に現れ,おそらく核スピン分極によるものとみられるCp/Tの上昇に隠されていた。低温におけるCp/Tデータの解析から,Cpへの電子の寄与とDebye温度を決定した。Pd₂YbPbではγ=4.5mJ/mole-KおよびΘ_D=140K,Pd₂YPbではγ=1.6mJ/mole-K,Θ_D=173K,であった。比熱容量および電気抵抗に対するYb⁺³イオンの磁気的寄与を,Pd₂YbPbのデータからPd₂YPbのデータを引き去ることで計算した。正方対称の結晶電場(CEF)分裂で生成されるエネルギーレベル構造をC_pに対するSchottky寄与分から決定した。さらに,抵抗に対するCEFの効果を検討した。この2つの解析結果からYbイオンの基底状態が四重項状態Γ₈であると推定した。基底状態Γ₈と二重項Γ₇の間の第1励起レベルΔ₁=125Kと,Γ₈とΓ₆の間の第2エネルギー分裂Δ₂=268Kを熱容量データから演繹した。一方,抵抗値データはΔ₁=155KとΔ₂=355Kであった。さらに,高温では,Pd₂YbPbのC_pがDulong-Petit限界を超えていることを見出し,フィッティング解析を微小な非調和項で補正した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ホイスラー合金 ,  *同形置換 ,  磁性体 ,  熱容量 ,  *比熱 ,  *電気抵抗 ,  温度依存性 ,  転移温度 ,  電子比熱 ,  Debye温度 ,  イッテルビウム含有合金 ,  イットリウム ,  係数 ,  比率 ,  エネルギー準位 ,  基底状態 ,  四重項 ,  *超伝導
準シソーラス用語： Y ,  Yb含有合金 ,  エネルギーレベル ,  寄与率 ,  *超伝導転移温度 ,  *定圧比熱容量 ,  非磁性体

分類 (3件)： 金属系超伝導体の物性  (BM04022R) ,  金属の比熱・熱伝導  (BL05022V) ,  金属結晶の磁性  (BM06040T)

タイトルに関連する用語 (3件)： ホイスラー合金 ,  磁性 ,  超伝導性