抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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燃料費削減のニーズから,施設園芸へのヒートポンプ導入が増えている。栽培ハウス用ヒートポンプの開発において,除霜の頻度と時間を減らす技術,ネットワークを使ったグループ制御などでヒートポンプの長所を伸ばしている。本稿では,栽培用ヒートポンプの特徴,「モデルハウス型植物工場実証・展示・研修事業」を実施した導入事例について紹介する。除霜運転時間を短縮する「ジェットデフロスト制御」を開発した。この制御により除霜運転開始から暖房運転に復帰するまでの時間を,一般事務所用パッケージエアコンの約半分に縮めた。また,基板に耐湿コーティングを施して高湿度環境への耐性を高めている。導入事例は「トマト長期多段栽培」コンソーシアムの植物工場である。ヒートポンプは空調管理ネットワークを介して制御用プログラマブルロジックコントローラ(PLC)に接続され,環境制御システムソフトウェアにより制御されている。ハウスの中央付近に設置した温度センサの測定温度を基準として,時間帯別の設定温度により空調機を制御する。ハウス内の温度安定性を高めるとともに一斉除霜運転を回避するために,制御方式を一括制御からグループ制御に変更した。