抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2005年から欧州に導入された温室効果ガスの排出量取引制度は,その開始から4年以上が経過した。2005年から2007年までは取引制度の第1フェーズとして実施され,現在は第2フェーズが実施されている。排出量取引制度に関するさまざな課題が明らかとなり,特に温室効果ガスの取引量価格が大きく乱高下した。これに対してバンキングと長期的な排出削減目標の設定によってある程度の価格の維持に成功した。しかし全体として価格は低迷しつづけたことから,温室効果ガス排出量削減技術の導入が阻害されることへの懸念が生じている。このような価格低迷には余剰割当量の発生が大きく影響している。産業活動の停滞による排出量の減少に対しては割当供給量の削減や,下限価格の設定などの対応策が検討され,今後の課題となっている。