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J-GLOBAL ID:201202277607577853   整理番号:12A0755170

時間反転対称性の無いスピン-ガラスの熱力学的ガラス転移

Thermodynamic glass transition in a spin glass without time-reversal symmetry
著者 (34件):
資料名:
巻: 109  号: 17  ページ: 6452-6456  発行年: 2012年04月24日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ガラス転移は,高分子といったガラス形成体の平衡時間が,構造特性が著しく変化せずに発散するという点において,標準的な相転移とは異なる。そして,スピンガラスは,ガラス転移点において発生する緩慢な動学を記述する簡易なモデルとされている。このスピンガラスは,他のガラス系とは異なり,印加磁場が無いと時間反転対称性を受ける。だが,磁場がある場合において,スピン-ガラスが,相転移を受けるかどうかについては,明らかとされていない。本稿では,4次元のEdwards-Andersonモデル系を用いて,外部磁場がある場合でのスピン-ガラス転移の痕跡について調査した。本調査では,新たな有限サイズスケーリング法を構築し,この方法を用いて,非ゼロ磁場がある場合において,モデル系が二次の相転移を受けるかどうかについて調査した。この結果,温度-磁場相面において,高温常磁性相とガラス相とを分離するde Almeida-Thouless線が示された。これは,臨界次元du=6よりも小さい現実的なモデルについて,時間反転対称性をもたらさずに,スピン-ガラス転移が発生することを意味する。本調査から,構造ガラスにおける普遍的な種類の相転移が存在することが実証された。
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固相転移 
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