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J-GLOBAL ID：201202277688323389   整理番号：12A0423861

飼育への遺伝的適応は一世代で生じ得る

Genetic adaptation to captivity can occur in a single generation

著者 (4件)： CHRISTIE Mark R. (Oregon State Univ., OR) ,  MARINE Melanie L. (Oregon State Univ., OR) ,  FRENCH Rod A. (Oregon Dep. Fish and Wildlife, OR) ,  BLOUIN Michael S. (Oregon State Univ., OR)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 109  号： 1  ページ： 238-242  発行年： 2012年01月03日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 飼育下繁殖プログラムは絶滅危惧種の保存・回復に広く使用されているにも拘わらず,飼育下で生まれた個体は野生に再導入時に頻繁に適応性を欠く。この順応が減退する機構は未解明であり,飼育下繁殖の環境効果,近縁個体間での繁殖,自然淘汰の緩和,予想外の飼育淘汰(飼育への適応)などの諸説がある。本報告で多世代子孫解析を用いて,オレゴン州フッドリバーに放流された孵化スチールヘッドで観察された適応急落が飼育淘汰によって説明可能なことを示した。海洋から回帰後の野生魚および第一世代孵化魚を孵化の種親として使用し,それらの子孫を稚魚として野生に放流した。飼育下で放卵した第一世代孵化魚は,同一条件下で放卵した野生魚と比較して生涯繁殖成功(回帰した成体子孫数として計測)がほぼ2倍となり,飼育への適応は明白だった。さらに野生種親間のトレードオフが示された:飼育環境に最も適応した個体は野生での繁殖が最悪だった。本結果は,飼育下における一世代が形質淘汰に多大な応答をもたらし,飼育下では利得を得るが野生では重度の不適応を生じることを示した。

シソーラス用語： ニジマス ,  *飼育 ,  放流 ,  孵化 ,  産卵 ,  野生動物 ,  繁殖行動 ,  養魚場 ,  *自然淘汰 ,  適応 ,  オレゴン州
準シソーラス用語： スチールヘッド ,  種親 ,  繁殖 ,  放卵

分類 (1件)： 進化論一般  (EC03010Q)

タイトルに関連する用語 (3件)： 飼育 ,  適応 ,  一世代